今朝父が荼毘に付された。父が息を引き取った病院は鶴岡八幡宮へ続く段葛(だんかずら)沿いにあり、入院中は桜が満開だった。そして桜が散ると父は逝ってしまった。臨終が秒読み段階になると、看護婦さんが泣いてくれた。家族には気の利いた事は言わなかったけど人には好かれた。健康のことは気にかけなかったが、入院する少し前まで元気だった。入院中も最後まで歩いてトイレに行き、亡くなる数日前まで病院から出て蕎麦屋に行った。恵まれた家庭に育ったわけではなく、多くを望まずこれといった目標もなかったようだが、華やかな世界に身を置いた時期もあり、人生の後半は何不自由のない生活を送った。人を羨んだり妬んだりせず、「足るを知る」の87年間の人生だった。

IMG_0278 (1) copy

広告